こんにちは。株式会社リプリーのリプコです。
前回は、「GA4のイベントベースのデータモデルとは」をお伝えしました。今回はGA4の「GA4のオーディエンス機能」について触れていきたいと思います。
特定の条件や行動を持つユーザーグループを定義し、そのグループに関するデータや分析を行うための機能のことです。
オーディエンスを作成すると、Google広告のターゲットとしたり、オーディエンスごとに分析することができます。また、予測オーディエンスを使うと将来的に特定の行動を起こす可能性が高いユーザーを予測、特定することができます(※サンプル最小数など、一定の条件を満たしている必要あり)。
次の2つのオーディエンスについては、プロパティ作成時に自動的に作成されます。
この2つだけでは、オーディエンスの機能を十分に活かすことができません。ビジネスモデルやマーケ指標に応じて、独自のオーディエンスを作成することをおすすめします。
設定場所:管理>オーディエンス
Googleのレクチャー動画が参考になります。英語ですが日本語の字幕があるので、オーディエンスを独自に作成されたい方は参考になさってください。(前段は「なぜカスタムオーディエンスを作るべきか」のイントロダクションで、2分頃から具体的な設定のレクチャーに入ります)
デモデータの例を見てみます。
下記の例では、「item_category」が「Lifestyle」であるアイテムを見たユーザー(view_item:event_count>0 かつ view_item:「item_category」が「Lifestyle」を含む)で、purchaseが0より大きいユーザーを除外する、となっているため、「Lifestyle」カテゴリのアイテムを見たが購入に至っていないユーザーをオーディエンスとして設定していると予想できます。
テンプレートから作成する場合は、任意のテンプレートを選択し、あらかじめ設定されている条件を絞り込むためのパラメータを追加し、設定します。
全般のテンプレート
ユーザ環境のテンプレート
よく使われるのは「最近のアクティブユーザー」や「ユーザー属性」といったものでしょうか。CVを条件として作成する場合は、「購入者」や「非購入者」といったものも活用できそうです。
例:最近のアクティブユーザー
例:ユーザー属性
これらのテンプレートは準備されている内容に値を当てはめていけば良いため作成が簡単ですが、結局のところカスタムで作成する方が、欲しいオーディエンスを作成できる気がしています。
過去のユーザー行動に基づいた、AIによる予測をマーケティング施策に活用することができます。一方で、予測オーディエンスはサンプルが一定数以上にならなければ使用することができません。
GA4では色々な機能を用意してくれていますが、ただ計測しているだけでは無用の長物になってしまうことがわかります。自社サイトのマーケティングKPIをしっかり定め、そのために必要なディメンション、指標やオーディエンスをしっかり考え、計測することが必要そうですね。
次回からレポート機能の説明に入ります。まずは「GA4のレポート -1-」です。
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