[Looker Studioシリーズ]第3回 ~Looker Studioのグラフについて~

2024.08.29

こんにちは。株式会社リプリーのAです。

前回の記事では、Looker Studioで汎用性の高い棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフについてご紹介しました。

今回はより高度なデータ分析やKPI管理に役立つ、応用的なグラフやスコアカードについて深掘りしていきます。

スコアカード

スコアカードは重要なKPIを数値で表示し、目標達成状況を一目で把握することができます。例えばダッシュボードに、ユーザー数やセッション、キーイベントの数や売上など、スコアカードを配置することでリアルタイムで確認することができ、組織やチームメンバーへの報告を効率的に行うことができます。

プルダウンリスト

プルダウンリストはレポート内のデータを動的にフィルタリングすることができます。プルダウンリストから項目を選択すると、その選択内容に基づいて表示内容が自動的に更新されます。

例えば特定の期間別の売上を分析するレポートで、プルダウンリストから日付を選択すると、その日付に絞ったデータが表示されるようになります。

サンキーチャート

サンキーチャートはフローデータ(流れを表すデータ)を視覚的に表現するのに適したグラフです。ある状態から別の状態へと変化する過程を、帯状の図形で表すことで流れの量や変化を直感的に理解することができます。

適しているデータ:

  1. Webページを訪れたユーザーのページ遷移
  2. 人口の移動経路
  3. メールの開封率

使用例:

  • ユーザーがどのページからどのページへ移動しているのかを可視化し、ウェブサイトの改善点を把握する
  • 年代別や性別別に人口移動を分けることで、それぞれの層における移動パターンを比較し分析する
  • メール配信、開封、クリック、購入など、ユーザーの行動を段階的に追跡し、どの段階でユーザーが離脱しているのかを明確把握する

ヒートマップ

ヒートマップはデータの値に応じて色を変化させることで、データの分布やパターンを視覚的に表現するグラフです。特に、大量のデータを扱いその中から特徴や傾向を見つけ出したい際に有効です。

適しているデータ:

  1. 商品カテゴリ別の売上
  2. 顧客の購買頻度
  3. 地域ごとの販売実績比較

使用例:

  • 商品カテゴリごとに売上をヒートマップで表示することで、どのカテゴリが売れているのか、どのカテゴリが伸び悩んでいるのかを把握する
  • 年齢、性別、購入履歴など、異なる顧客セグメントごとの購買頻度を比較し、各セグメントに合わせたマーケティング施策を検討する
  • 地域ごとの売上データから、地域特性(人口密度、所得レベル、競合店の数など)との関連性を見出すことができる

散布図

散布図は2つの数値データをX軸とY軸に配置し、それぞれのデータの組み合わせを点で示すことで、2つの変数間の関係性を視覚的に表現するグラフです。

適しているデータ:

  1. 異常なデータの発見
  2. 売上推移
  3. 顧客データの分析

使用例:

  • 特定の顧客の購買額が異常に高い、または低い場合など、不正行為やデータ入力ミスなどを把握する
  • 過去のパターンを基に、将来の売上を予測するモデルを作成する際の基礎データとして活用する
  • 新規顧客と既存顧客の行動の違いを把握し、顧客の離脱を防ぐための施策を検討する

今回はLooker Studioで、より高度なデータ分析に使用できるグラフについてご紹介しました。

次回以降もLooker Studioの機能や実践的な使い方などお伝えしていきます。

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