こんにちは。
マーケティングコンサルタントのTです。
前回は、BIツールとは?ということを内容をかいつまんでご説明させていただきました。
今回のコラムは、弊社へのお問い合わせが増えているGoogle社製品「Looker/LookerStudio」について、ご紹介させていただきます。
そもそも、なぜTableauやPowerBIなどの様々なBIツールがある中、LookerやLookerStudioのお問い合わせが増えているのか。
その理由は、”他のGCPサービスとの組み合わせの選択肢が多いこと”や”カスタマイズのしやすさ”にあると思っています。
例えば、BigQueryといったクラウド型のデータベースは「データの処理が速いこと」「クエリ処理と使用量のみを課金対象とする従量課金制を採用していること」というメリットもあり、導入されている企業も多くあると思います。
その他にも、ユーザーのアクセス解析には欠かせない「GA4」もGoogle社のサービスとなっていることから、これらの連携が容易であることは、LookerやLookerStudioのBIが注目されている理由になっています。
では、LookerとLookerStudioの違いはどこにあるのでしょうか?
まず、平たくお伝えしますと、その差は料金にあります。
LookerStudioは気軽に始められる無償版、Lookerはライセンスやユーザーに対して料金が発生する有償版になっています(その他にも、LookerStudioの上位版であるLookerStudioProとうものが存在しますが、ここでは割愛させていただきます)
弊社では、「BIツールを使ってみたいけどデモ利用をしてランニングコストを計算したい」や「BigQueryを導入するので、試しにBIツールと繋げてその後の検討に繋げたい」などの初期段階のお問い合わせの際に、LookerStudioを推奨させていただいていますが、
グラフなどのビジュアルイメージのテンプレートの種類にこだわりがあったり、複合的にデータ分析を行いたいといった方にはLookerをおすすめしています。
では、その違いをもう少し見てみましょう。
Lookerの特徴は下記のようなところにあります。
①データのアップロードが不要
Lookerは独自のデータベースを持たず、DWHなどのデータソースに直接アクセスし、自動生成されたSQLでデータを取得するため、常にリアルタイムのデータを取得することができます。
②権限の設定により安全に管理ができること
細かく権限設定ができるため、部署ごとや部署内の各個人によって管理範囲を変えることができます。
③LookMLによるデータの一元管理
LookMLという独自のデータモデリング言語によって指標を管理するため、データの一貫性を担保することができます。
デメリットとしては、クエリを記述する必要があり、技術的な知識を必要としているところにあります。
とは言え、使いたい指標やビジュアルイメージの方針決定さえ事前にできていれば、構築の一部にエンジニアが介入するだけでその後は問題なくダッシュボードを追加作成してくことが可能です。
データソースの違う複数の指標の掛け合わせも可能で作成するビジュアルイメージも多彩にあるため、中規模~大規模な分析を求めている企業にもおすすめできるのが、Lookerの特徴です。
対して、LookerStudioの特徴は下記のようなところです。
①無償ですぐに始められる
先にお伝えしましたが、LookerStudioの特徴は何と言ってもライセンス不要で、Googleアカウントさえ持っていればすぐに利用可能です。
②直感的な操作可能
SQLやプログラミング言語を用いることなく表やグラフを追加することができます。
多少の慣れは必要ですが、専門知識がないユーザーでも問題なく操作が可能です。
③接続できるデータソースが多いこと
CSVや同じGoogle社のBigQueryはもちろん、Microsoft SQL ServerやAmazon Redshift等他社製品との接続も可能です。
BigQueryを導入していなければ使えない!というわけではないので、既存のリソースと最小限のコストでBI構築を実現できるのも大きな特徴のひとつです。
デメリットを挙げるとすると、多くの人数で共有することを想定していないため50名以上のユーザーが利用する場合は、追加のアカウント料金が発生してしまうことです。
とは言え、小規模な部署内での共有やこれからのBI導入に向けてスタートを切っていくような状況であれば十分問題なく使っていただけるかと思います。
Excelやスプレッドシートで情報を管理できていたので今までBIを導入してこなかった、という企業様も多くいらっしゃると思いますが、
いざグラフなどで可視化してみると様々な課題が表面化しやすくなり、経営方針やマーケティング戦略を考えていく上で、「データの見える可」は今現在でも必要不可欠と言っても過言ではありません。
自由自在に色々なデータが可視化できるLookerはもちろん、先にお伝えした無償版などもございますので、コストで面でお悩みの企業様も是非お気軽にお問い合わせください。
弊社の経験豊富なエンジニアやコンサルタントが、一気通貫でサポートさせていただきます!
では、今回もお読みいただきありがとうございました!
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