こんにちは。株式会社リプリーのリプコです。
前回は、ユニバーサルアナリティクス(以下、UA)とGoogle Analytics 4(以下、GA4)の違いについてお伝えしました。今回はGA4を導入したら、まず最初に確認しておきたい設定をいくつかお伝えしていきます。前提として、GA4の基本的な導入は完了しており、トラッキングが開始されている状態を想定しています。
設定場所:管理>プロパティ>データ設定>データ保持
まず、データ保持の期間変更についてです。標準の集計レポートに関わらない、ユーザーデータとイベントデータの保持期限を、初期値の2ヶ月から14ヶ月に変更することを推奨します。なお、Analytics 360では最長50ヶ月まで延長できます。GA4ではあらゆる計測をイベント中心に行いますが、初期値だと2ヶ月しか保持されないデータが発生してしまいます。14ヶ月に変更しておくと良いでしょう。
「新しいアクティビティのユーザーデータのリセット」は、「オン」にすることをおすすめします。初期値は「オン」ですので、「オフ」にしたい場合以外は、変更する必要はありません。
設定場所:管理>プロパティ>データ設定>データフィルタ
次に、データフィルタについてです。UAでもIPアドレスで特定のアクセスをフィルタする機能がありましたが、GA4では「データフィルタ」から行います。デベロッパートラフィック(開発用デバイスからのアクセス等)と内部トラフィック(社内からのアクセス等)を設定することができます。
「内部トラフィック」のフィルタ設定を行っていただければと思いますが、設定が少々煩雑で、
という手順を踏まなければならず、本コラムで取り上げているとこれだけで1回分になってしまうため、公式ヘルプを参照するか、「GA4 内部トラフィック 除外」などで検索し、ご対応いただければと思います。
一点だけ、「データフィルタ」内で設定できる「フィルタの状態」については「テスト」のまま維持することをおすすめします。「有効」にしてしまうと、このフィルタに引っかかってどれだけのアクセスが除外されたのかが、わからなくなってしまうからです。
設定場所:管理>プロパティ>設定アシスタント>Googleシグナルを有効にする
Googleシグナルは、PCとスマホ間などのクロスデバイスでのアクセスを分析するための機能です。PCとスマホといったクロスデバイスでのアクセスが多いWEBサイトにとって、Googleシグナルは特に有益な機能です。ユーザーがGoogleアカウントにログインしており、かつ広告カスタマイズをオン(オプトイン)している場合に、端末をまたいで同一ユーザーだと判断してトラッキングします。
設定に関しては、画面から順を追って進めば簡単に設定できますが、不明な点があれば公式ヘルプも参照してください。
最初の設定について、参考になったでしょうか。GA4はUAとは異なり、新しい機能や設定が多く存在します。これらの設定をマスターすることで、GA4の利用がさらにスムーズになるでしょう。
次回は「GA4のイベントベースのデータモデルとは」についてお伝えします。
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